本年の営業は、本日17時をもって終了となります。
初売りは1月3日(日)午前9時開店です。
特別なイベントなどは行いませんが、変わらず皆様の癒しになる空間づくりができたら良いなと思っています。
今年は皆様にとっても、もちろん私や道の駅庭園の郷保内にとっても、忘れられない年になりました。
2021年が皆様にとって、幸せな年になりますように。
庭園の郷保内が、たくさんの方に幸せを届けられますように。
そうお祈りしながら、新しい年を迎えたいと思います!
皆様も良いお年をお迎えくださいませ。
絶対にこの業界に入らなければ触れることのなかったであろう紙面に、
ここ数年で何度も接して来ております。
新潟県よりお声がけいただき、『道全協だより』に寄稿させていただきました。
正式名称
〜道路整備促進期成同盟会全国協議会〜
1,621の団体様と、1,691の市町村からなる組織です。その会員向けに発行されている紙面です。
様々な組織があるものですね。
(まぁ、道の駅の関係者でもなければ『全国道の駅連絡会』だの『全国道の駅女性駅長会』だのはご存知ないでしょうから…)
今回は、『道の駅が作る未来の道』と題して寄稿させていただきました。
なかなか一般の方の手に触れる事はないので、全文こちらにも記載します。
もしお時間があればご一読くださいませ。
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「道の駅が作る未来の道」
道の駅を利用したことはありますか。道の駅は、現在全国で1180駅を数えます。
24時間トイレと駐車場が無料で利用でき、近年整備される道の駅には授乳室の設置が義務づけられています。
全国に道が張り巡らされ、その途中でドライバーが休憩できるようにと休憩施設として生まれた道の駅ですが、25年経って様々な形に進化しました。
地元の特産品を紹介する場所として、観光の拠点として。
情報収集の場所であり、地域の人や趣味の合う人が集う公民館のような道の駅もあります。
私が勤める道の駅庭園の郷保内は、植木の生産地として300年の歴史がある三条市保内地区の振興と発展を目的として設置されました。
公園のように広がる屋外では、常時6000種類以上の植木・花苗の販売を行っていますが、購入するだけでなく職人から直接アドバイスが受けられ作庭の相談ができる他、ペットを連れての散歩や屋外やテラス席での飲食などで楽しんでいただいています。
道の駅にはファンも多く、全国の道の駅めぐりを楽しむ方も多くいらっしゃいます。
コンビニエンスストアなどと違い、全国各地の道の駅がその土地の特色を全面に出して運営を行っています。
そのため、地域をダイレクトに感じられる所がファンを増やしている所以でしょう。道の駅を巡るようになって日本の良さを知る事が出来たというお客様もいます。
私もその一人です。
視察などで道の駅を巡るうちに、日本にはまだ知らない素晴らしい土地がたくさんあるという事を実感し、同時に自分の住む地域の素晴らしさも感じる事ができました。
何よりも道の駅を巡るには、下道を走らなくてはならず高速道路とはまた違った風景を観ることができるのも楽しさを増しています。
私は昨年発足した全国道の駅女性駅長会で会長を務めておりますが、それぞれの地域課題を解決しようと奮闘している仲間が全国にいます。
地域産業の振興や観光だけでなく、移住や子育て支援、防災…と道の駅に課せられている役割は多岐に渡ります。
道の駅の運営は行政と地域、あるいはお客様とを結ぶ通訳のようなお仕事で、各地で道の駅を核としたまちづくりが行われています。
全国道の駅女性駅長会では、その道の駅同士を横で繋ぎ、あらゆる地域課題の解決策を共有し、共に考える組織として活動しています。
道路もまた、道の駅と道の駅、すなわち地域と地域を繋ぐ役割を果たしていると感じます。
「道の駅」を利用いただくことは、そこに住む地域の人々の豊かさや幸せに直結します。
道の駅のファンが増え、地域の笑顔が増える事で地方がもっと元気になることを願っています。
道の駅 庭園の郷保内 駅長 / 全国「道の駅」女性駅長会会長
加藤はと子
今年もたくさんのワークショップを開催させていただきました!
中でも、土田先生のフラワーアレンジメントのワークショップは年間通して、大変好評でした。
たくさんの方が楽しんでいかれました。
今日はお正月用のスワッグのワークショップでした。
ドアに掛けても良いし、玄関に飾ると縁起が良さそう!!
洋風のお宅にも合いそうですね。
雪も降って、新潟のガーデニングはオフシーズン。
こうしておうちの中を飾りながら「春になったら、なにを植えようかな」って考える時間も良いものです。
今年もたくさんの方がワークショップに参加してくださいました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
また、楽しく有意義なワークショップを開催して下さった先生方、ありがとうございました。
来年は感染症も落ち着き、また様々な種類のワークショップが開催できるように祈っています。
実は…
新潟経営大学が主催するサテライトキャンパス、大人の学び直し講座に秋から参加しておりました。
新潟経営大学で英語を教えていらっしゃる、川崎先生に週1回『おもてなしの為の英語』を教えていただきました。
燕三条地域は外国人旅行客も多くいらっしゃる地域です。
また、道の駅も全国的に今後インバウンド対応を目指していこうという気運があります。
私が使える英語やコミュニケーションを取ることはできても、ビジネスとして使える自信がない…ということで参加させていただくことにしました。
『おもてなしの為の英語』ということで
・英語でガイドする際のお決まりの言葉づかい
・日本語で説明する時と、英語で説明する時の違い
・質問の受け答え
などかなり実践的に体験することができました。
そしてメンバーは、鍛治道場の長谷川館長をはじめ、燕産業資料館のスタッフさん、燕三条地域でオープンファクトリーを行っている会社の営業さんや、老舗料亭の女将さんなどの顔ぶれでした。
一緒に学べる人がいるというのは、とても心強い!
先日のモニターツアーでも多いに役立たせていただきました。
今後はスタッフも対応できるように、道の駅の体制を整えて行きたいと思います。
So, thank you so much teacher and classmates, keep in touch and keep studying English from now on!
緑花木スタッフと、もう何年も「苔玉ブランドを作りたい!」という夢があります。
さらに「輸出もできたら良いよね!」って思っています。
植物を輸出するというのは、実は本当に大変です。
パリやロンドン、台湾でもミニ盆栽のワークショップをさせていただきましたが…
植物は日本から持ち込めないので現地調達でした。
日本全国では、海外に向けて松や紅葉などの庭木の輸出もされていますが、専門業者が2年間の検疫業務を行い、そこでオッケーが出たものしか輸出できません。
また大宮などの盆栽園でも同じように特別の棚やハウスを設けて、やはり2年間の検疫を行っています。
(大宮はいつ行っても盆栽美術館はじめ、盆栽町に外人さんがたくさんいらっしゃるんですよね。
最近では盆栽を学びに来られる方も多いとか!)
『輸出できる』をクリアしてさらに商品化するためには、
・土を使わない工夫
・輸出できる土を開発する工夫
・誰が作っても同じ大きさ、形にする工夫
・輸送に耐えられる商品作りの工夫
が必要です。
前置きが長くなりましたが…
そんな『輸出できる苔玉』作りを一緒にやってくださる企業様と出会うことができました。
それも三条市で!
土や苔を取り扱って販売されており、やはり同じように何か商品化できないか?と長年考えていらっしゃったとのことでした。
うちの緑花木担当もビックリの苔博士がいらっしゃった😅
灯台もと暗し、とはまさにこの事…
少し時間はかかるかもしれませんが、新商品開発に取り組んで行きたいと思います!
雪模様から一日空けて、空は少し落ち着いています。
先日、博報堂新潟さまの企画で『モノづくり街道をめぐる』というテーマ企画のインバウンドモニター旅行が開催されました。
燕三条〜高岡〜越前というモノづくりに纏わる地域をめぐるツアーです。
もちろん、こんなご時世ですので国内在住の方がモニター対象です。
庭園の郷保内は直接のモノづくりではありませんが、そのモノを使う、いわば消費している場所というコンセプトでルートに加えていただけたということでした。
幸か不幸か…ちょうど雪が降った翌日ということもあり(私たちの沈んだ心とは裏腹に)ゲストの皆様は楽しそうだった😅
寒すぎて予定のコース全てはできませんでしたが、施設をぐるっとご案内してワークショップを体験していただきました。
ワークショップは、諏訪田製作所の剪定鋏を使用した苔玉作りです。
苔玉作りは、お子様でもできる簡単なワークショップですが盆栽や生花のテクニックも使うので、日本の造園や園芸文化を体験していただくにはピッタリ!です。
(というのを、今回うちのスタッフが言っていて、本当にそうだな〜と思った!進藤、ありがとう!)
ワークショップを体験された後は、お買い物やカフェで楽しんでいただけました。
その後のアンケートでは、庭園の郷保内が一番印象に残った!と意見も多かったようで嬉しい限り。
ところで…
インバウンド・モニターというと必ず聞かれる質問が「案内は英語ですか?」ということなのですが、もちろん英語ですよ!
(実はモニターの中に英語が堪能な日本の方もいらっしゃって、私のスキルで足りない部分は彼女が通訳を…😅)
それでも参加された方々は「こんなに英語が話せる人が多い地域は初めてです」と言っておられました。
燕三条地域の皆様の英語力、本当に高いですからね!
看板類も含めて、英語やさらに中国語にも対応できるようにしておく必要性はずっと感じております。
このコロナ禍の間に準備しておけば良いのかも?と思いました。
参加いただいた皆様、博報堂新潟のスタッフの皆様、貴重な機会をありがとうございました。
See you again!!!
大変ありがたいことに、
「庭園の郷は面白い商品がたくさんある」
「庭園の郷に来ると、何か買いたくなっちゃうんだよね…」
というお声をよくいただきます。
実は…ただのお土産やさんにならないように、かなり作り込んでいます‼︎
そのメッセージがお客様に伝わっているのであれば本当に嬉しい。
売り場の作り方について聞かれる事が多くなってきたので、その秘密を少し。
ほとんどの道の駅が『小売業』であるのですが、私自身、サービスエリアを含めてどこに行っても
”同じ商品ばかりで面白くない…”
と思ってきました。
(もちろん、それはお土産メーカーさん達の並々ならぬ努力の賜物なのですが。)
庭園の郷保内の場合は、旅行や観光で来られるお客様ばかりではない。
車で20〜30分圏内の方が圧倒的に多い。
ということを鑑みると、『新潟県のお土産』で揃えても喜んでもらえないのでは?
そう考えて、私が来た時に最初にやったこと。
いわゆる『箱菓子』を全て店頭から無くしました。
GWやお盆、お正月などには仕入れますが他の時期はほとんど置いていません。
最初にこの考えをお話した時に、お土産問屋さんやメーカーさんからかなりお叱りを受けた事を思い出します…
今では、皆さん信頼して任せてくださっていますが。ありがとうございます🙇
業者さんが「あそこの道の駅で、これ凄く売れてますよ!」という商品も最初は全てお断りしていました。
その代わり、お願いして問屋さんの倉庫を見せてもらって商品をバイイングしています。
おそらくほとんどの道の駅にはいないであろう、バイヤーを置いています。
季節に合わせて商品を入れ替え、新しい商品も積極的に取り入れています。
これは、私がアパレル時代からセレクトショップや百貨店さんとお付き合いをしてきて学んだ事です。
小売店はバイヤーが命。
・基本的には新潟県内の商品。
・でも気になれば県外の商品も入れる。特に道の駅つながりのものは積極的に。
・ただし、県外商品は1割程度に止める
・売り場レイアウトは商品構成によってその都度変える
手前味噌ですが…
この手法が取れる道の駅はなかなかないと思います。
このやり方で消化率ほぼ100%。ストックルームにはほとんど在庫はありません。
なんで庭園の郷保内ではそれができるのか?
については、またいずれ。