複合施設ブーム考察 ③複合施設の運営はめっちゃ大変!

そもそも、なぜこのような考察をしているか?というと…

「思うような運営ができていない」
「これから道の駅/複合施設を作ろうと思っているが何からして良いかわからない」
「設計中だが、どうしていいかわからない」
「運営者が決まらない…」

というご相談をいただいたり、耳にすることが多くなっており、それぞれに共通した原因があるように思うからです。

大前提として、『複合施設=様々な業態のビジネスの集合体』なので、複合施設の運営って、めっちゃ大変です。

例えば庭園の郷保内であれば…

・土産物店
・花屋
・植木屋
・農産物直売所
・ホームセンター/雑貨店
・レストラン
・カフェ
・造園業者向け資材販売店

という8業種を同時に行っている、という形態です。
それぞれに仕入先が違い、直売所は基本的には委託販売なのでビジネスモデルも違います。おまけに資材販売は掛け売りのシステムも導入しています。
同じ飲食でもレストランとカフェでは業態が違うため、別のスキルが必要です。レストランはテナントさんなので、テナント運営という業態になります。
花屋と植木屋も一緒だろうと思われがちですが…実は業界的には全く別事業で、それぞれ個別のスキルが必要です。

それぞれの8業態が独立して商売として成り立つ業種を、一度に行っているのが複合施設なんです…
(言葉を選ばずに言えば)
それを、簡単にできると思っている人が多すぎるのでは?というのが私の見解です。

「土産は置いておけば売れる」
「野菜さえあればお客は来る」
「とにかく大きい施設を作れば自然に人が集まる」
「道の駅を作ってさえしまえば、儲かる」

(改めて言葉を選ばずに言えば)
素人ほど、このように考えてしまいがちです。
理想はそれぞれのプロ、専門家を入れて計画していくことですが、行政を含めた素人が考えることが多いのが現実です。

そして素人こそ、中途半端なコンサルタントに頼んでしまいがちなのも現実です。
もちろん、高いスキルを持って貢献してくださるコンサルタントさんもたくさんいらっしゃいますし、私も頼りにしています。
ですが、中途半端な知識で多額の費用を持っていくところも少なくありません。
複合施設なだけに、「どの部分を、どんなスキルのある方に頼むのか」も重要です。お願いする事が明確になっていないと使いこなせないのでお互いに不幸ですよね。

そして、複合施設の中でも道の駅は特殊なビジネスモデルです。
他の複合施設とは別のターゲット設定が必要です。

大型施設が地方の負の遺産となっているところも少なくありません。
少子化や地方行政が難しくなっていることを鑑みても、行政が手がけた複合施設が負の遺産となっていってもおかしくありませんよね。

「道の駅って、当たり外れがあるよね」
というのは、お客様の言葉。

私は道の駅ファンのひとりなので、不幸な道の駅や複合施設、無くしていきたいです。

関係ありませんが、写真は庭園の郷保内の常連犬のこてつ。今日も可愛かった!